縞馬は青い

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「芸術のゴールデンウィーク!」と題してポップカルチャーを貪り喰らった一週間のこと

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社会人になってはじめてのゴールデンウィークだ。この頃、どうやら自分は孤独が好きではないらしい、と気づきはじめたのだけれど、そうは言っても友だちがあまりいる方ではないし、実家に帰るのもお金がかかるのでこのゴールデンウィークは孤独に、なんの予定もなく東京にいることになってしまった。ただ、家にずっといるというのも気が滅入るだろうと考え、この一週間、あらゆるポップカルチャーを貪ってやった。勢いでなんとなく予算は一万円に設定し(実家に帰るとなるともっとお金がかかるのでいいでしょう!)、結局微妙に一万円は越してしまったのだけれど(汗)、大満足of大満足の休暇となりました。

 

4月28日。この日は前々から2つの映画を観に行こうと期待して待ちわびていた。『アベンジャーズ /インフィニティ・ウォー』と『君の名前で僕を呼んで』である。前評判で、こちらの2作品は全く違うベクトルでその頂点に位置する映画であると聞いていたのだけど、まさしくそのとおり。前者に関しては、完全にヒーロー映画に嫌気がさしていたタイミングであったし、マーベルのユニバース作品を映画館で追うのはやめようと『ブラックパンサー』を諦めたという経緯があったのにもかかわらず、すごく楽しんでしまった。はしゃぎ倒した。ヴィランであるサノスの人間味あふれる感じに涙が出そうになったし、各ヒーローの見せ場の作り方も驚くほどうまい。もちろんいつもどおりツッコミ所を挙げればキリがないのだけれど、それを補って余りあるエンタメのパワーを感じた。『君の名前で僕を呼んで』は美しい作品であると感じたけれど実はそんなに心に刺さらなかった。しかし何と言ってもティモシー・シャラメ‼︎才能が爆発してて惚れちゃった。

 

4月29日。この日は夕方まで出稼ぎをしていた。夜に家に帰り、録画していた『宮本から君へ』の3、4話とプライムビデオの『ドキュメンタル』を消費した。今クールのドラマ、『コンフィデンスマンJP』と『花のち晴れ』もちょくちょく観てはいるけれど、安心して観れるのはこの『宮本から君へ』だけかな。1、2話だけの出演だったけど三浦透子さんは素晴らしかったし、なにより池松壮亮の泥臭い昭和青年感がたまらない。舞台は2018年現在なのだろうか。しかし時代錯誤というよりも失ってしまった感情を取り戻せそうな熱を感じて心を満たしてくれるドラマだ。

 

4月30日。新宿k’s cinemaで開催されている「台湾巨匠傑作選2018」でエドワード・ヤンの超長編映画「牯嶺街少年殺人事件」を観た。もう何というか、食レポで「熱い!」と言ってしまうアイドルの気持ちがわかってしまった。これは「長い!」と言わざるを得ない。要するに合わなかった。それでもこれだけだとちょっと納得がいかなかったので、後日ヤン監督の別の作品を観ました。

 

5月1日。仕事終わり、最近よく聞いていたカネコアヤノの新譜発売記念インストアライブを観にココナッツディスク吉祥寺店へ。f:id:bsk00kw20-kohei:20180508192511j:image開始5分前に到着した自分が悪かったのだけど、ものすごい人が押し寄せていて結局中には入れず、大きな窓越しに彼女の歌声を“見た”。それでもちょっとずつ漏れる力強い歌声と肩を弾ませる挙動で、なんとなく音が伝わり、全然楽しめました。しかしこんな環境だったがゆえに、彼女の歌声をもっと近くで聴きたいという欲が止まることなく膨らみつづけている。ということでカネコアヤノも出演する「下北沢サウンドクルーズ」というフェスに申し込みました。帰ってから相米慎二の『あ、春』を観た。この頃の作品は『台風クラブ』とかと比べると勢いは抑えめだけど、「生」を感じる作りはやはり一級品。現代的な家族映画の様相で、『お引越し』と比較してもちょっとやさしめだった。

 

5月2日。大橋裕之の短編集『シティライツ 完全版上巻』を購入し、ちまちま読んでる。

シティライツ 完全版上巻

シティライツ 完全版上巻

 

イッキ読みするのはなんだかもったいなくて。どれもこれもグッとくるお話ばかりなのだけど、今のところ「#6 朝倉兄弟」と「#7 流行語」、「#12 部長の恋」、「#19 夢で逢えたら」に心を打ち震わせられています。最高だ。『サッドティー』と『海炭市叙景』を鑑賞。空気感の違いすぎる映画を選んでしまったことに後悔するも、両作品ともにすぐ世界に没頭できるような作りで、非常に楽しめた。「ちゃんと好きとは?」みたいなめんどくさいテーマ設定をしがちな今泉作品も、今回のグランドホテル方式みたいにいつもエンタメとしてもちゃんとしてて、やっぱり好きだなと思った。

 

5月3日。東京にきて初の演劇鑑賞。キコ/qui-co.の『鉄とリボン』を観劇しました。近くでやってたから、という理由だけで観に行ったのであまり期待はしていなかったのだけど、これがすんごく面白くて、しまいには泣いてしまいました。母の日を目前にした素晴らしいタイミングでの封切りだったのではないだろうか。

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いい気持ちを保ったままエドワード・ヤンにリベンジ。ジャケットに惹かれて鑑賞した『恐怖分子』はかなりの逸品だった。画の力がすごすぎてうっとりしてしまうんだわ。そんで映画はやっぱりこれくらいの尺じゃないとね

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 5月4日。2010年ごろのオードリーのオールナイトニッポンを聴き返していたのだけど、オードリーのふたりがお互いの家族のことを罵倒しあう第58回のオープニングと第60回ベッキーゲスト回の初々しさと疲れているときに破壊衝動が止められないという若林さんのフリートークは何度聞いても腹抱えて笑っちゃいます。

 

5月5日。アップリンク渋谷で『彼の見つめる先に』を観た。別エントリーでも記しているとおり、傑作だった。こんなにも優しくて勇気づけられる作品があるだろうか。公開終了間際のすべりこみだったけど観てよかった。

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5月6日。ナカゴーの本公演ではない特別劇場『まだ気づいていないだけ』を観劇。週に2回も演劇をみるなんて贅沢極まりないですね。いやぁしかしおもしろかったなぁ、すんごく笑ったなぁ。今年度で言うと『ドキュメンタル』シーズン5のエピソード3に次ぐ2番目ぐらいにたくさん笑った。ホームページに載っていたあらすじとは全然違う感じで物語は進んでいくんですが、バラシ芸と呼ぶべきなのかなんなのか、あの独特な構成と会話劇の妙にすぐ虜になってしまいました。こんなことを毎回やってる劇団なのだろうか?それなら毎回観に行くぞ。

 

今週のお題ゴールデンウィーク2018」