縞馬は青い

縞馬は青い

映画とか、好きなもの

私をつくった100のコンテンツ(社会人編)

引き続き。大学卒業後6年のあいだに私をつくったものたちです。一部大学以前のものも思い出して入れた。めちゃくちゃ順不同、思いついた順です。 ハッピーアワー(濱口竜介) エリック・ロメール 女っ気なし(ギヨーム・ブラック) オルエットの方へ(ジャッ…

私をつくった100のコンテンツ(大学まで)

こっそり。10代の多感な時期中心で、大学までに熱狂したもの。時代はぐちゃぐちゃ思いついた順でございやす。大学卒業後からのたったの6年でだいぶ趣味が変わりつつ増えてるのであと100は書けそう。(1995年生まれ) ニューヨーク屋敷さん&嶋佐さんの価値観…

My Best Films of 2023 - 待ちながらえる

シシガシラが敗者復活から勝ち上がって令和ロマンが優勝するという数日前の出来事にまだホクホクしている年の瀬(に書き始めた)です。その2組とカナメストーン、忘れる。、サスペンダーズが出ていた「あんあん寄席」というライブの光景は確かに覚えておきた…

文学フリマめっちゃ楽しみ

サイゼリヤのサラダにカエルが混入していたというニュースを見ながらこれを書いてる。銭湯上がりに。すかさず家に帰った。 来週の土曜日(11日)にある文学フリマが楽しみでしょうがない。僕は「第一展示場 I-01 DVD探知犬」で自主制作の雑誌『VACANCES バカ…

泥棒みたい

月曜日ご褒美あげたい敷地内立ち入り禁止を走り抜けて 赤ちゃんに話してるような口調で聞かれ三倍に膨れ上がった柿 日焼けより歪んだ顔が跡になるそれを儚さと定義しよう 毛量のおおさはお父さんに似て、一拍おくのは叔母さんかもね 黒ひげはもともと助ける…

終わらない冒険譚

終わらない冒険譚があることに気づいたんだってマジなんだってば! 僕たちの共通言語はアートにあるそう言った君と話せなくなった 関西弁喋れへんからあんたとは蚊取り線香と蚊の関係で 人生で数えるほどしかジーンズを履いたことがない男の末路 内見でメジ…

My Best Films of 2022 - 曇りの日が続く

映画に「面白い」「感動した」「興奮した」以外の指標はあるのだろうか。中学生のころに大好きなハリーポッターシリーズが完結し、マーベルにいつしか興味をそそられなくなってから、思えばそういうことを無意識に考えながら映画に接してきたように思う。僕…

悲しい

先週末のこと、2年7か月付き合った彼女と別れることになった。ふたりにとってとてもポジティブな選択だった(と信じてる)し、泣きながら笑いながら決断したことだったにも関わらず、やっぱり家でひとりでいるときや駅のホームで青空を眺めてるとき、ごはん…

雑誌をつくりました

雑誌をつくって文学フリマで売りました。Web販売もしてるのでぜひ覗いてみてください。 vacanceszine.theshop.jp 「心のバカンス」を追い求める独立系カルチャー雑誌。創刊号では編集発行人がとにかく好きな人や気になる人に寄稿を依頼し、エッセイから現代…

自宅隔離は11日までだけど郵便で投票する手段があるという紙が、食料とともに届いた。目が回りながら細かい文字を見て区の選挙管理委員会に電話したりしたけど、結局時間的にも現実的にも無理だった。選挙用紙みたいなものを手配できても最終的には知人か同…

コロナになって3日ぐらい経って、ちょっとずつ大丈夫になってきた。かなり熱も出たけど、いまは喉がずっきーんと痛いくらい。ここまででいちばん怖かったのはかかりつけのクリニックに行ったときだった。他の病院がどうかわからないのだけどそこは疑いのある…

福岡旅とアンジュルム遠征

5月6日と7日に福岡へ行った。7日に博多の会場で行われるアンジュルムのコンサートを見るのがビッグイベントで、その前後に観光をかましていく素晴らしい自作ツアー。東京の会場でやっている公演に行ってもいいのだけど、こういういわゆる遠征っていうものを…

劇団アンパサンド『それどころじゃない』

2022.3.26@アトリエヘリコプター 躁うつ状態を表現したような演劇である。20秒に一回くらい、爆笑するタイミングがある可笑しい演劇である。でも可笑しな状況と並行してずっと目の前では怖いことも起きていて、笑うのと同時に気持ち悪さを覚える。這っている…

あるかなきかの窓辺 どら焼きの予感/杉田協士『春原さんのうた』

転居先不明の判を見つめつつ春原さんの吹くリコーダー (ちくま文庫『春原さんのリコーダー』より) この原作短歌だけを頼りに映画を観ていると、気づいたらこんなところまで来ていた。どういう道を辿ってここまで来たのか、果たして言語化できるだろうか。 …

2021年のお気に入りポップカルチャー66

2021年に見たお気に入りです。新作映画は別エントリーに記しました。だいたい順不同。 bsk00kw20-kohei.hatenablog.com 1.ハロー!プロジェクトのライブ/行ったやつ:『Hello! Project ひなフェス 2021 Juice=Juiceプレミアム』(21.3.27@幕張メッセ)、『H…

My Best Films of 2021 - 魔法の時間について

映画の中に流れる時間が好きだ。それはだいたい、自分の場合ゆったりしすぎているか緊張感に溢れているかのどっちか。『サウンド・オブ・メタル』という映画で、ある日突然 耳の聴こえが悪くなってしまったドラマーの男が、聴覚障がいの少年と出会う。絶望の…

ゆっくりしたい(2021年12月12日)

スナフキンズが『M-1 2021』3回戦と準々決勝で披露したネタより抜粋。 「いきなりなんやけど、今度合コンあんねんけど、くる?」 「(食い気味に)いく〜〜〜」 「はや〜〜」 「え、行っていいん?」 「ええよ」 「まじで?」 「おん」 「(両手を高く上げて…

ポップカルチャーをむさぼり食らう(2021年9月)

■キングオブコント2021、神聖なくだらなさ 今回の大会に関してだけ言えば、僕はとにかくくだらないコントが好きだった。とにかくいい大会だった。R-1とは比べ物にならない、あらゆる点で完成度の高い番組。オープニングのあの音楽の感じ、今泉監督だからトリ…

秋臭秋臭秋(2021年9月1週目)

夏の終わりにはそれ特有の匂いがあると彼女は言った。それって秋のはじまりのあの金木犀の匂いと一緒でしょ、と思ったし実際に言ってみたのだけど、彼女は違うと言う。今がその頃合いなのかな。夏が終わるより先に、秋ははじまってしまうような感じがするん…

対面の消失

気に入ってるカフェでごはん&読書したあと店を出ると、すーー、っと知っている人が通り過ぎていった。この街ではもう何度目かの発見になる。ある芸人さんなのだけど、いつも紫色のシャカシャカっぽいズボンを履いているのですれ違うとすぐに気づくのだ。吉野…

縞模様螺旋(2021年8月1週目)

コロナ感染拡大下のオリンピック開催、蹂躙される文化とスポーツ、ワイドショー的SNS、双方向ディスコミュニケーション、排除したい人々と、ここにある一人ひとりの生活、剥き出しの刃、底知れぬ恐怖、世界から隔絶された部屋、部屋から隔絶された世界。 日…

先週-貪食-カルチャー(21年7月4-5週目)

カルチャーに多く触れる時間を削ってでも日記を書くべきかいつも迷うけれど、いつも同じ結論に辿り着く。それは書いたほうがいいだろう、と。そもそも、多く触れることを目指してはいなかった。アウトプットのほうが大事だった。 オリンピックのあれこれを経…

細田守『竜とそばかすの姫』

「あなたは誰?」「ほんとの姿はどっちなの?」とBelleが問うときの、奥に潜む哀しみの根源にあるものはなんなのか。といえばもちろん母の最後の行動の“理解できなさ”なのだろうけど、それを仮想世界で自由を得たBelle(鈴の仮の姿)が執拗に問い続けるとこ…

願望と感想(2021年7月13日)

なにか心を奪われた作品についてレビューを書くとき、その作品が持つ雰囲気やモチーフ、テーマを、書くレビューの文字一つひとつに憑依させたいという願望がある。感動した場面やセリフ、構成、一連のシークエンスについてその“よさ”をただ書き連ねるのでは…

今ここにある愛と危機──遠野遥『教育』雑感

『破局』で芥川賞を受賞した遠野遥の初の長編となる作品『教育』が「文藝2021秋号」(特集「怨」……かっこいい)に掲載されていて、ずずずっと一夜で読み切った。遠野遥の書く文章ほど刺激を与えてくれるものはもしかしたらないかもしれないとまた思わせてく…

回文(または怪文)

ラム食べた。民を鎮めた、スカイプ使い。武士とアイスミント、ぶざまな好み。今朝目覚め、酒飲みのコ、生座布団未遂。あと、渋いカップ活かすため、逗子を見た多部田村。 マイクの音が、スイカ嗜みクドくなる。始祖ミイラ、火祭り、マウントばっかりギリ吟味…

こぼれても、ある(2021年5月25日)

こ ぼ れ 落ちていく。 感情が、言葉が、怒りが、悲しみが、愛情が、パっと掴んだ手のひらの隙間からほろほろとこぼれ落ちていく。いつも感情や言葉のことを信じられないのは、そうやってすぐに1秒前にあったものを失い続けてしまうからだった。断片的には覚…

言葉って(2021年5月7日)

言葉はどれだけ文字数を尽くしても自分の心と一致しない。それでいてなお言葉が好きで話したり書いたりするのに特別な信頼を置いている理由は、結局言葉を使う以外に自分の心や他人の心を見る方法がないからだと思う。今日も僕は、自分のいまの感情をスケッ…

生活って(2021年5月5日)

どの言葉を吐いても自分の心じゃないような気がする状態が続いている。続いているというか生まれてこのかただ。息を吐いた途端にその白い水蒸気が寒さを伝えてくるみたいに、見えてなかった心が言葉によって浮かんでくる瞬間も一方ではあるだろう。好きなラ…

エビチリの赤がケチャップ由来だっただなんて誰も教えてくれなかった(2021年5月4日)

2日前に買った冷凍のむきエビでエビチリを作ろうと思ってレシピを調べたら、あのトロトロの赤の大部分がケチャップで構成されていることを初めて知って驚いた。中の食べ物に洋っぽい調味料が入ってるだなんて。まだまだ世界には知らないことがいっぱいあるん…