afternoon Good

映画・ドラマ・漫画など気ままに。

"サイコーな君"のとなりで、/Netflix『このサイテーな世界の終わり』

The End of the F***ing World | Netflix Official Site Netflixで1月5日に公開された『このサイテーな世界の終わり』が最高に面白かった。同じ公開日の『Devilman』が予想どおりヘヴィーな作品だったので、その箸休めとして本作を観たはずだったのですが、…

君はここから出られないのだ、夏!/長久允『そうして私たちはプールに金魚を、』

見てくださいよ、この少女たちの煌めきを。かっこよすぎるでしょ…。 本作『そうして私たちはプールに金魚を、』は、第33回サンダンス映画祭の短編部門でグランプリを受賞した作品。この映画祭もその栄冠もどれくらい凄いのか判断しかねるんですが、なんでも…

2017年ベスト映画&ドラマのお話

はい。(いつも通り)映画漬けの一年でした。せっかくブログというものを始めたので大々的に記録しておきたいと思います。今年映画館で観た新作映画の数は67本。加えてNetflixで限定公開された映画を2本、見逃した映画をレンタルで2本観たので、合計71本(邦…

一歩を踏み出す勇気/大九明子『勝手にふるえてろ』

女性版『モテキ』、あるいは日本版『スウィート17モンスター』の様相でした。松岡茉優演じる24歳のこじらせ女子によるぐるぐるネジネジエンターテイメント、これがまぁ面白い。突然挿入されるミュージカル調や多彩な服装が表すカラフルな映像、松岡茉優の一…

暇つぶしこそ至高/ドラマ『セトウツミ/最終話』

「もう少しだけ続けばいいのに」と思える時間ってありますよね。 好きな子と喋っている時間、趣味に打ち込んでいる瞬間、美味しいものを食べている時間。そして、河川敷で駄弁る「あいつ」との時間。 最終話。両親と姉を殺害する秘密の計画を立て、遂に実行…

2017年ベストミュージックのお話。

順不同。今年を彩った20タイトルです。 Nulbarich / Long Long Time Ago 今年知り、すぐさま私の音楽シーンに入り込んできたアーティスト。中でも「In Your Pocket」を聞いたときの衝撃ったら。色んなものが融解されていく音楽。 欅坂46 / 真っ白なものは汚…

怒らない国ミャンマーで怒りが爆発した彼女/Netflix『あいのり Asian Jorney/Season1-6』

NETFLIXとフジテレビが共同で製作した『あいのり』の新シーズン。地上波放送からは実に8年ぶり(CS版を含めると5年ぶり)の復活ということで、その頃少年だった筆者にとっては少しの懐かしさもありつつ、この番組を見れるほど大人になったことに喜びを感じて…

おしゃれな田舎ムービー/森ガキ侑大『おじいちゃん、死んじゃったって。』

今年も、血の繋がらない家族が描かれた『幼な子われらに生まれ』や『彼らが本気で編むときは、』、家族に危機が訪れるSFちっくな『サバイバルファミリー』、『美しい星』などが公開され、《家族》を題材にするとそのバリエーションに事欠かない日本映画です…

奴らと彼はいつもそばにいて/トム・フォード『ノクターナル・アニマルズ』

やられた───。面白すぎた。今作は「スリラー映画」の部類に属すると思うのだけど、それを形作っている「ミステリー」と「ホラー」の両側面がパーフェクトな割合で調合されている。オープニングから強烈な今作ですが、その謎解きと驚嘆の演出に興じつつ、美麗…

君の名は希望/白石和彌『彼女がその名を知らない鳥たち』

この映画こそ〇〇〇〇返しという宣伝文句を使うのに相応しい作品なのにあえて使わない頭の良さ。宣伝が難しそうな映画だけど予告編もうまく出来てるんだよなぁ。製作陣及び宣伝会社の愛を感じる。しかし良い映画だった。しみじみと。それにしても、2016〜18…

「パオパオチャンネル」というYouTuberについて

近年のYouTube、とりわけYouTuberの隆盛について真面目に論じているライターやブロガーっているんだろうか。YouTuberを特集している雑誌なんかではもしかしたらそういった記事があるのかもしれないけど、身近ではあまり見かけることがない現状。音楽や映画と…

金城一紀「奥様は、取り扱い注意/2話」

ドラマのレビューも頑張って書いていこう、ということで書きたいことが見つかった「奥様は、取り扱い注意」の第2話について。水曜10時と言えば、TBSの「水曜日のダウンタウン」と日テレの水10ドラマのどちらを見るか、という問題が発生しますよね。同時間帯…

木下惠介「永遠の人」

雄大な阿蘇の山麓で繰り広げられる男と女の愛憎の叙情詩 これは面白すぎてどうにかなりそうでした。欲にまみれた人間関係や観るものを激情に駆る大仰な演技など随所にこの時代の邦画らしい側面を感じるものの、一方で今まで観てきた邦画とは似ても似つかない…

黒澤明「羅生門」

真実と嘘の混じり合った豪雨が純真な赤子のもとに容赦なく降り注ぐ 登場人物はたったの8人!多襄丸という男が武士の夫婦を襲って、夫の方を殺した!何とも分かりやすい序盤の展開。そのはずなのにそこからの展開は混乱を極めます。「分かんねぇ。さっぱり分…

押見修造「血の轍」第1集

表紙から漂う異様さ。ただ幼な子が母親に抱かれているだけなのに何か不穏な空気を感じてしまうのは成島出監督の映画「八日目の蝉」の影響もあるだろう。しかしそれだけではないはずだ。デフォルメが抑えられた女性と子供の顔に釘付けになり、この漫画の帯に…

成島出「八日目の蝉」

地上に出てくるとたった七日で死んでしまう蝉。でももしも八日目を迎えた蝉がいたら…。仲間がみんな居なくなった世界で一人苦しみ、一日多く生きたことを悲しむのか。それともその一日で何か素晴らしいものを見つけて幸福を掴むのか。 物語は幼児の誘拐やカ…

是枝裕和「そして父になる」

十一月、野々宮良多(福山雅治)とその妻みどり(尾野真千子)、そして息子の慶多はいわゆる"お受験"のために私立小学校の面接会場へ訪れる。息子の明るい未来を確定させるため早い時期にレールに乗せようとする父親の良多。そのお受験も難無く終わったよう…

是枝裕和「DISTANCE」

つい最近観た「月子」と何処と無く面影が似てると思ったら撮影監督が同じ山崎裕。是枝初期作品や西川美和の作品なんかにも登場するカメラマンだ。この人が撮る映像には〈生(なま・せい)〉が鮮明に映し出されることが特徴的で、「見えないけれどそこに確か…

三島有紀子「幼な子われらに生まれ」

"わたし"から"われら"へ 郊外のニュータウン。マンションが立ち並ぶ中、1つ1つの窓からは部屋の光が漏れ出る。その中の1つ、浅野忠信演じる男性・信が帰っていく家には妻と妻の連れ子である2人の娘が。一方で自身にも別れた妻との間に血の繋がった娘を持…

らーめん・映画紀行❶中津・梅田

梅田に映画を観に行くときは軽い小旅行のような気持ちです。とにかく面白い映画と美味しい昼食を摂りたいと意気込みながら電車に乗り込みます。ここで言う昼食は大体ラーメンになってしまうんですが…。 1時間の道中の暇を潰そうとAmazonプライムで『メイド…

相米慎二「お引越し」

なぁお父さん、もうあかんの? 主人公のレンコは父親と一緒にバイクにまたがり背中にぎゅっとしがみつきながらそう尋ねる。しかし父親からの返事はない。背中の温かみを感じつつも父親の顔色を伺うことはできない。もうあの頃に戻ることはできないの?あの幸…

ポン・ジュノ「オクジャ/okja」

ポン・ジュノ大監督のNetflix配信限定映画。 今作『オクジャ/okja』は、青春友情映画から始まり、スパイアクション、クライムアクションを経て家族映画へと向かう、全編にコメディとラブストーリーが充満した最強の多ジャンルスーパーエンタメ映画。約30分ご…

李相日『怒り』における田中(森山未來)について

昨年の個人的ベストムービーがこの作品でした。映画館に2度足を運んだことで見えた森山未來が演じた「田中について」、映画レビューアプリfilmarksに記したものから抜粋したいと思います。 田中(森山未來)はみんなが思ってるより悪い奴じゃないんじゃない…

トッテナム・ホットスパーについて

イングランドプレミアリーグ2016—17シーズン 2位で終えるという最高のシーズンとなった。私はシーズン前半戦のノースロンドンダービーを現地で観戦することができました。今までにない強さを見せつけていったスパーズの強さを生で体感することができたのは、…