縞馬は青い

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映画とか、好きなもの

文学フリマめっちゃ楽しみ

サイゼリヤのサラダにカエルが混入していたというニュースを見ながらこれを書いてる。銭湯上がりに。すかさず家に帰った。


来週の土曜日(11日)にある文学フリマが楽しみでしょうがない。僕は「第一展示場 I-01 DVD探知犬」で自主制作の雑誌『VACANCES バカンス』を売ります。文フリの開催に合わせて続刊していて、今回で第3号目。

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「おばけ・リミックス」というタイトルで、大好きなみなさんと、わかりやすさや効率化のもとで排除されてしまうもの、存在しているのにいないことにされてしまうもの、日々の営みのなかでこぼれ落ちてしまう断片などに目を向けています。『思いがけず利他』などの本でいつも引き込まれる装画を描かれている丹野杏香さんに表紙イラストをお願いし、トーチWebで『緑の予感たち』という幻想とリアリティがうまく混ざり合っためちゃくちゃ面白いマンガを連載されている千葉ミドリさんにマンガをご依頼し、『コンビニに生まれかわってしまっても』の西村曜さん、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』の大前粟生さんに短歌を詠んでいただいたりしました(短歌はおばけの視点に近いと思いおふたりに声がけした)。メンノンの連載で協力させてもらっている今泉力哉さんにも『アンダーカレント』を経たささやかなインタビューを実施。そしてそして、『リトル・ガール』や『アシスタント』といった映画をひとりで配給しているサンリスフィルムの池田彩乃さんにも長めにお話を訊いています。11/23(木祝)にサンリスフィルム配給宣伝のもと『ゴーストワールド』がリバイバル上映されるとのことで、グッドおばけタイミングでした👻

ここまでが僕の編集担当分で、一緒に雑誌をつくっている相方の上垣内は、『近畿地方のある場所について』の背筋さんに小説(すごく怖いです)を依頼したり、サニーデイ・サービス曽我部恵一さんに可視化できない感情やこの世界で不可視化されているものについてインタビューしたり、妖怪好きの編集者・川浦慧さんにエッセイを依頼したりしています。AIアーティストの岸裕真さんが自身の作品制作のキュレーターとして使っているMaryGPT(メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』を学習した生成AI)にインタビュー(チャネリング?)を試みたテキストも不気味で面白いです。ちなみに僕は恋の亡霊についてのエッセイを書いてます。後日Webや書店さんでも販売を予定していますが、まずは文フリでぜひお手に取ってみてください。短い言葉で言語化しづらい事象を扱っているので、ぜひ中身をじっくり読んでみていただきたい。あとフリーペーパーもつくると思います。

c.bunfree.net


文フリは短い時間にいかにブースを回れるかが鍵で、客の立場でもしっかり楽しみたい。Webで見れる出店リストはひと通り見漁ったし、買いたいものもけっこう目星がついてる。特に、ブースが近いところにありそうな上坂あゆ美さんの雑談本(H-29〜30)、いつもブログを読んでいるまつもとさんとはらさんによる「街の声」を集めたという本(I-07)、コンセプトが僕たちの雑誌に似ていたqeeree. / fpl.(H-01)南端(I-20)、文フリには僕たち以外に意外とない「雑誌」をつくっているという夏書房(J-43)、歌人の我妻・平岡(R-27)、佐々木敦さんやライターの山本ぽてとさん、小沼理さんの個人ブースも気になってる。自分のブースを抜け出して買いに行くにはある程度目星をつけとかないといけないんだけど、この調子だと半端なく散財しちゃうな。そういえば、2つ先の文フリ東京は東京ビッグサイトでやるらしい。コミティアで行ったことあるけどたしかにでかい。これからどんどん出店者も来場者も増えていって、ビッグサイト以前以降とかになるんだろうか。流通センターから参加してる私たちは古参になるんだろうか。あんま想像つかないないし一過性な感じがするなー。私たちは細々と雑誌をつくり続けて、文フリが終わった後に飲むお酒を楽しみに生きたい。