縞馬は青い

縞馬は青い

映画とか、好きなもの

ポップカルチャーをむさぼり食らう(2021年9月)

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キングオブコント2021、神聖なくだらなさ

今回の大会に関してだけ言えば、僕はとにかくくだらないコントが好きだった。とにかくいい大会だった。R-1とは比べ物にならない、あらゆる点で完成度の高い番組。オープニングのあの音楽の感じ、今泉監督だからトリプルファイヤーなのかと思いきや、くるりの「アナーキー・イン・ザ・ムジーク」という曲だったらしい。めっちゃトリプルファイヤーみたいで『サッドティー』のとある場面を思い出した。『コーヒー&シガレッツ』オマージュの映像がおしゃれで、イワクラさんの表情とかめっちゃいい感じだった。

好きだったコントについて書き留めたい。男性ブランコ1本目。1番の衝撃でした。冒頭の浦井さんのいい声ナレーションが良すぎた。ただ、ああいう長台詞を最初にぶっこまれると頭が追いつかなくてちょっと入りにくいのだけど、その後の一発目の平井さんの発声が完璧だった。あの展開、〈ちょっとわからない→めっちゃわかる〉というギャップによって笑えたような気がする。それは終盤も同じくで、暗転も場面展開もせずに「ここまでは妄想だった」と見せてから、もう一度平井さんの完璧な発声を被せる。ここにも、〈ちょっとわからない→めっちゃわかる〉の流れがあった。ぜんぜんわからないわけではない。どういうふうに物語が進むのか、ちょっとだけわからない浮遊感が絶妙なのだ。その笑いの構造・形式は、自ずと男性側の〈出会う前の不安感→人となりを知って大好きになる〉という心理描写にも重なっている気がする。その平井さんの発声が出オチかもしれないと不安はよぎったけど「ゆうてるばあいかー」が最高すぎてずっと死にそうなくらい笑った。あの動きを今すぐ人の前でやりたい。男性ブランコはあまり知らないコンビだったから、これから力を入れて推していきたいです。この出会いが賞レースの醍醐味。

ニッポンの社長。6月に難波のよしもと漫才劇場へ足を運んだ際にたまたまあのバッティングセンターのコントをやっていたのを見て、そのときは座席から転げ落ちそうになるくらい笑った。そのときと同じくらいかより新鮮に爆笑した。ニッポンの社長こそとにかくくだらない。くだらなさすぎてむしろ美しい。上半身のねじり方、ケツの表情、膝のねじり方、ケツの表情、左打ちのフォーム。めちゃくちゃ神聖で馬鹿馬鹿しい。ニッ社はこれくらいセリフが少ないコントが好きだし、松っちゃんがなんか言ってたけどテンポなんてぜったい詰めないでほしい。今回、ほとんどのコンビ・トリオのネタが説明ゼリフをめちゃくちゃカットしていることにも後々気づいて素晴らしいと思った。ニッポンの社長は来年優勝します。

うるとらブギーズ。ちょっと前までYouTubeにあのネタがアップされていて、10回くらいは見たと思う。定菱は笑いたい日の救世主だった。その映像はおそらく数年前の舞台で撮られたもので、ウケかたがハンパないし、うるブギのふたりもノリノリで、めちゃくちゃ幸福だった。今回、ちょっと硬いように見えたのと、冒頭の佐々木さんがちょっとだけやかましく聞き取りずらかったのと(すみません)、八木さんの笑いそうで笑わないけど結局笑ってしまう表情の機微が存分に発揮されていないように感じて(彼のインスタに上がってるたくさんの動画を見てほしい)、大好きなネタだからこそモヤモヤしたし悔しかった。うるブギ優勝予想だったもんで。でもParaviで見返したら純粋に爆笑できて、やっぱり最高の出来だったのかもしれない。惜しかった。平場が苦手なコント職人は尊い(でもニューヨークチャンネルでのふたりを見てると相手によっては平場もぜんぜんいけるに違いない)。

そいつどいつもめちゃくちゃ面白かった。床拭くところ怖すぎておかしすぎ。ザ・マミィの1本目のコントの切り口も素晴らしすぎた。

設定の凝り具合、キャラクターの強さ、ドラマ性。あくまでもだけど、今大会に関してはぜんぶ弱いコント(要するに、セットは簡易で設定も凝りすぎず、キャラクターは強すぎずリアリティもあり、ドラマ性は薄めで総じてくだらないコント)のほうが好きだった。ただ、何度も見ると、男性ブランコのシンプルなドラマ性の高さにめちゃくちゃ感動する。(おそらく)文通相手の文字の具合から性格を想像している、省略された前置きの可愛さとか。くだらなく、また想像すれば奥深くもある振り幅が、素晴らしいコントの条件だとすれば、やっぱり空気階段は圧倒的にかっこよかった。1本目の審査のあと、松っちゃんの後ろで泣いている女性がいてグッときました。『anna』をもういっかい見返そう。「メガトンパンチマンカフェ」のもぐらの長台詞が大好き。語り足りないし、みんなが語りたがるキングオブコントって最高。

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■許されるならこの贅沢をいつまでも

9月はふたつのお笑いライブに行った。月初には神保町よしもと漫才劇場へ。お笑いライブに行くといつも驚くのは、面白すぎること。異常に笑ってしまうし、椅子から滑り落ちるのを止めるのにたいへん(頻繁に滑り落ちたくなる)。こんなもの行きまくっていたら中毒になるに違いない。

僕が行ったのはいろんな芸人がネタを披露するいわゆる一般的なネタライブで、しっかりネタを見たことがなかった令和ロマンと9番街レトロが目当てだった。神保町は7年目までくらいの芸人しかいないので非常にフレッシュ。全組面白すぎてビビったのだけど特によかったのは前述の2組と、素敵じゃないか、色彩わんだー。色彩わんだーはスタンダップコーギーみたいになる瞬間がカオスでよかった。令和ロマンと9番街レトロはレベチ…。なかむらしゅんのツッコミがふにゃふにゃしながらも強くてクセになる。

月末には「あんあん寄席〜100分SP〜」というライブへ。野方にある中野区野方区民ホール。家からバスで3分の位置、速すぎて帰りは降り過ごした。いつの日かの『anan』に取り上げられたメンツで構成されたライブらしい。シシガシラ、カナメストーン、忘れる。、サスペンダーズ、令和ロマンの5組。1本ずつネタをやって、それがだいたい40分くらいで、残った60分は企画をやるという時間構成狂ってるやつ。2本ずつネタを見たい気がしたけども、結果的に企画がめちゃくちゃ面白かったので満足です。カナメがいると面白いよなー。サスペンダーズのボソボソっとした感じもたまらんし、いじられるシシガシラと忘れる。たちも愛らしい。そしてこのライブの新発見は、忘れる。でした。漫才がめちゃくちゃ面白い。もっともっと見たい!もっと!ニューヨークとカナメストーンの同期として名前はちょいちょい聞いてたけど、こんなに面白いならたぶん彼らと並んでくれるに違いない。うるブギやこういったメンツを世に出すためにもニューヨークには頑張ってもらわないといけない。

お笑いライブではないけどダウ90000の演劇本公演『旅館じゃないんだからさ』にも足を運ぶことができた。ユーロライブ、9月26日昼の回にて。これは革命でした。おそらく今年のあらゆるカルチャーのベスト10には入ってくる。最高、爆笑、涙。ビデオ屋という設定の哀愁と、8人いるキャラクターのバックグラウンドの濃さ、小気味いいワードが降り続くテンポのいい会話劇と、真面目な場面の抑えたテンポとのギャップ。なによりも、今回の主演、園田祥太さんの表情と声のボリュームとかっこ悪さが素晴らしすぎた。めちゃくちゃ笑ったあとに、図らずも泣きそうになるシーンがあって、それはひとえに演技力によるものかなと。金子大地をもっと風情ある感じにした顔をしている園田さんなので、こりゃひとりで売れてしまうかもしれない。あと、こういった若い劇団の面白いのは、作・演出家と演者がお互いの弱点を補い合い、強みを引き出しあいながら成長しているように見えるところ。要するに成長過程な感じ。今回は第二回本公演、第一回本公演も今はVimeoで配信されていて、こういう生まれたての才能を最初から追える機会はなかなかないのでそういうもの好きな多くの人に見られてほしい。10月17日まで配信中。男4:女4という、大学インカレサークル感(もともとそうなんだろうけど)がツボで、YouTubeのラジオもちょっとずつ聞いて本格的にファンになりかけている。配信でもう一回見てちゃんとレビュー書きたいなぁ。

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■忘れられないけど忘れてしまう生活の断片

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仕事で大学生に取材することがよくあり、その日も経営学を学ぶ大学2年生に、主に大学でどういうことを学んでいるのかを聞いた。こういった取材では、事前に質問シートをメールで送って、大まかに回答を書き込んでもらったものを確認した上で取材に挑む。そのシートのなかに「コロナ禍で授業はどう変わりましたか?」という質問があった。彼女が答えたのはこんなようなこと。入学してから対面授業をほとんど経験していないけど、まわりには起業した人やインターンを始める人がいるから、私もついていこうとがんばっている。与えられた環境で精一杯自分にできることをやる。でも、大学に行って、たわいもない会話をするという普通の大学生活も送ってみたい。ーー特に最後の回答に胸がきゅっとなった。取材の際にもそのことに触れると、実際、入学してから今までで2回しか対面授業を経験していないと彼女は言っていた。原稿にこの内容を書くスペースはまったくなかった。

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大学からの深い仲で今は同じ街に住んでいるのに、半年に一回くらいしか会わない(=連絡もとらない)友だちがいる。ちなみに大学生のときはほぼ毎日一緒にいた。そいつから夜に急に電話がかかってきて、「PS2ってはらちゃんに返したっけ?」と言われた。大学生のときに貸したっきり返してもらってないし、ぜんぜん返していらないからあげたつもりでいたやつ。「いや、返してもらってないんちゃう?」とか言っていたら、ごそごそと何か掻き分ける音がするなか「あーあったわぁ」と嬉しそうに発見を報告してくれた。「懐古厨やから」って言ってた。そのまま会おうやーってことになって、次の日にお茶しに行った。お互いの彼女についての話になったときに、その友だちが彼女と性行為をしまくっているという話を前に聞いていたので、「やりまくって子どもできんようになー」とかなんとか適当なことを言ってしまったと思う。詳しい語尾の感じとか言い方とかは忘れてしまったけど、とにかくその言葉に対して彼は、ちょっと前に彼女が妊娠して、堕した、という話をした。「知り合いにこの話したらめっちゃ怒られたわ」とも苦笑いしながら言っていた。僕は肯定も否定もしたくなかったので、相槌を打ったり大変やったなぁ、彼女がつらいやろなぁとか返していたと思う。やっぱり怖いという電話があって、仕事を引き上げてすぐに会いに行ったその日のこと、たまに思い出して彼女が泣くことがある、そんな話もしていた。奇しくも『透明なゆりかご』というドラマを観ている最中だったけど、僕は何も言えなかったし、何も言わなかった。

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休日の昼前に家を出ると、数軒先のアパートの2階から大爆音で音楽が流れていることに気づいた。まわり2軒先くらいまでは響き渡りそうな感じ。でもそれが演歌か歌謡曲っぽい音楽だったのとめちゃくちゃ秋の涼しい天気とマッチしていて不思議と不快ではなかった。アパートは網戸になっていて、完全にあそこから聞こえているとわかった。部屋の中もちょっと見えてしまったのだけど、阪神タイガースの横断幕とか帽子的なものが見えた気がする。夕方帰ってくると、依然として音楽が垂れ流されていた。ちょうど通り過ぎたときに「あまぎ〜〜ご〜え〜〜」と鳴り響いた。それから2週間くらい、あの部屋の窓は閉め切られていてもう音楽は聞こえてこない。その日きりのことだった。

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生活の断片というものは、すぐに記憶から忘れ去られてしまう。それでも、残り続けるものがある。岸政彦『断片的なものの社会学』を読んでから心に何かが残りながらもどうしようもなかったことをいくつか書いてみた。だからなんだ、という話はいくらでもあるだろうけど、結論づけられないものにこそ大切な何かがある気がする。9月12日放送の『かまいたちの知らんけど』で、濱家が37年通ったイズミヤの閉店が取り上げられていた。めちゃくちゃ感動したし、場所によって記憶が蘇ること、逆を言えば場所がないと記憶もなくなってしまうことの残酷さに打ちひしがれた。この物語によってもしかしたら一番悲しい結末は、昔通った思い出の建物が、知らぬ間に潰れていたこと、ではないだろうか。そういう可能性もあるわけで、別れを告げることもなく思い出される記憶もなく、そのまま失っていくものがあるんだなと想像する。それは『断片的なものの社会学』の一編「誰にも隠されていないが、誰の目にも触れない」に書かれていること。生きるってどうしようもなく寂しいし寄るべないなって思って、でもそれがいいとも思った。ETV特集『私の欠片、東京の断片』も見た。『東京の生活史』読みたいな〜。

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■ いくつか読んだ本や漫画のこと。

今村夏子をどんどん摂取しようと思い、芥川賞受賞作の『むらさきのスカートの女』を手に取った。これは『ピクニック』の進化系みたいな……めちゃくちゃ面白かった。近所に住むフリーターであるむらさきのスカートの女と、彼女を逐一観察している黄色いカーディガンの女。語り手=黄色いカーディガンの女の、信頼できない語り手というのともどこか違う親近感と手の届かなさの表裏一体。遠野遥の小説のなかのひとり語りを読んでるときと同じ地に足つかない感情になる。いま何を読んでるんだろう、でもページをめくる手が止まらん…という感じ(これ系どんどん知りたい、村田沙耶香さんとかもそんな感じなのかな)。今村夏子さんは黄色いカーディガンの女を書きたかったのかなぁとか。

『ひらやすみ』第1巻がかわいかった。29歳フリーター男とその従姉妹の大学1年生が平屋で生活を始める話。舞台は阿佐ヶ谷。それもあってかとにかく人当たりのいいフリーター男は、『A子さんの恋人』のヒロ君みたい。中央線沿いの物語はどうしても愛着が湧くのです。

積読していた『夜と霧』を読んだ。今の自分には、この本を読んで何かがわかるということはなかった。山中瑶子監督があるときバイブルだと言っていたことともに、残酷な描写などを記憶に留めたい。

Netflixで映画化される『ボクたちはみんな大人になれなかった』の原作を読んだ。中年男性がエモーショナルに過去を回顧する話で、正直まったく入り込めなかった。タイトルが少しいや。

『【さり】ではなく【さいり】です。』という、伊藤沙莉さんのフォトエッセイ本がある。今年の6月に発売されたやつ。ここに、『ボクたちは〜』と同じく「過去に人からもらった言葉」を軸に生きてきた伊藤沙莉さんのめちゃくちゃ素晴らしいエッセイがたくさん記されていて、これには感動の嵐だった。この本にはリアル伊藤家の食卓のレシピとかも載っていて、その中の「絶品ニラ玉」をつくったらめちゃくちゃうまかった。自らの料理に絶品と付けてしまう愛らしさよ。伊藤沙莉さんは『ボクたちは〜』で重要な役を演じている。

 

そういえば、高円寺南口にあるアール座読書館というカフェにこの前はじめて行って、すごくいい空間だった。本を読むための守られた場所。誰でも書き込める日記帳が机の上に並べられてあって、すごい長文の近況報告が書いてあったり、心の病に苦しんでる日々の生活が書いてあったり、店への愛が綴られていたり。僕のマリさんの『常識のない喫茶店』という本も読んだので、カフェや喫茶店への想いが膨らんでいる。

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■辻褄なんて合わないのが人生なのだから

映画はかなり選んで見るようになっていて、それよりも本を読むことに躍起になっている、近ごろ。『空白』は吉田恵輔なので観た。直後の感想はFilmarksに書いた。信頼しているフォロイーの方がとても意味のある批判をしていて、観たあともいろいろ考えている。主に、終盤の展開に感動してしまってよかったのかどうかについて。活弁シネマ倶楽部の監督インタビューを見ると、吉田恵輔監督が結末になんとしても「希望」を据えたい人だということがわかった。その希望を希望として見せるために、地獄の場面は徹底的に地獄として描くんだとも言っていた。それは吉田恵輔監督の作風として面白いとしても、本作においてある男ふたりにだけ希望を見せて、女性たちが軒並み地獄を見せられている(希望を与えずに終わる)のはいかがなものなのか。要するに、主人公に希望を与えるための辻褄合わせとして、ある人物たちは地獄のまま消えていく。こう書くととても気持ち悪い構成なのは一目瞭然だけど、結果的にそうなっているのは事実。このクソな社会で、中年男性に希望を見せる(若い女性を地獄に落とす)映画にどれほどの意味があるのだろう。filmarks.com

こんなことを言いたくなるのは『セックス・エデュケーション』が素晴らしすぎたからに他ならない。シーズン3が配信されるこのタイミングで最初から見始め、最後まで一気に見終えた。隅々まで気が利いたドラマだと思った。ある結末を見据えて辻褄を合わせるためにキャラクターが動いていく物語は数多くあるし、そんなものに慣れすぎてしまっていたのかもしれない。ここに描かれているのは、一人ひとりアイデンティティがあって、予測不能な心の動きがあって、それゆえのすれ違いや、どうしても折り合わない感情、あるいは偶然の連帯がある、ほんとうの意味での心と関係たちだった。今ここに生きる私たち以上に、ドラマの世界は自由で荒唐無稽。なんだか現実すらも辻褄合わせの連続のように思える世界だからこそ、ドラマを観ている途中ずっと気持ちよかったのかもしれない。余計なことを言ってしまうことでの決裂、あるいはそれすら言えないことでのすれ違い。どちらのディスコミュニケーションも、S3のテーマであるだろう「分断された世界」の前では非常に希望に見えた。

アイザックの扱い方だけよくわからなかったのだけど…よいドラマだからこそなんであのキャラだけあんなに便利に動かされたのかだけ気になる。シーズン2の終わり方もどうせ最後にはああなるんだろうと予想できて『プロポーズ大作戦』(大好きだけど…)みたいなこと今やられても…って思ってちょっと嫌だったし、そういう噛ませ犬的なキャラがいないのがこのドラマの魅力だったから残念だった。しかもよりによってその噛ませ犬が身体障がいを抱えていてトレーラーハウスに住んでいるという圧倒的マイノリティという点。誰か説明してほしい。

『お耳に合いましたら』もついに終わってしまった。来週が待ちきれないというタイプのドラマではなかったけれど、終わってしまうと急に寂しくなる。ずっとそばにいてくれるような安心感があった。松本監督と伊藤万理華さんの組み合わせは何度でも見たい。ダンスも見たい。

9月19日、下北沢映画祭で山中瑶子『魚座どうし』×金子由里奈『眠る虫』の上映とトークがあったので喜び勇んで見にいった。監督山中瑶子、主演金子由里奈の『したくてしたくてたまらない女 2019』という短編の上映もあって(それ目当てでもあった。山中瑶子監督の映画は全部見る)。どっちの映画もなんども見るとより面白くなっていく。

 

10月はユーロスペースキアロスタミ特集上映が楽しみ。大好きな『友だちのうちはどこ?』『桜桃の味』も映画館では観たことがないので、あわよくばぜんぶ観たい。な!

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