縞馬は青い

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暇つぶしこそ至高/ドラマ『セトウツミ/最終話』

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「もう少しだけ続けばいいのに」と思える時間ってありますよね。

好きな子と喋っている時間、趣味に打ち込んでいる瞬間、美味しいものを食べている時間。そして、河川敷で駄弁る「あいつ」との時間。

最終話。両親と姉を殺害する秘密の計画を立て、遂に実行にうつした内海であったけれど、瀬戸たちの秘密の救済計画によって「最悪の結末」は華麗に回避されていく。ただの「忘れ物」という形で内海の秘密は浮遊していき、その不可抗力によってくすぶっていた感情が暴露される。

この学校を卒業したい

瀬戸は内海に救われ、内海は瀬戸に救われる。言葉にすると恥ずかしいほどのこのキラキラした友情は、なんでもない「暇つぶしの時間」を通して育まれていった。暇つぶしが彼らの人生を激変させたように、『セトウツミ』という物語は、この“普通”の日常が実は“特別”なんだということを教えてくれます。

母親の作る弁当が内海だけでなく私たちにとっても特別であるということ。好きな人のことを思って悩むハツ美と時田の愛おしさも。アイコンを自分の写真に変える内海の姿も。

普通なんていうものはどこにもなく、全てが特別であるということ。そうであるから、内海は特進クラスには入らず「もう少しだけ」暇つぶしを続けるのです。

河川敷で交わす言葉は無くなっても、電子上において、また未来にて、この尊い時間はもう少しだけ続いていく。その愛おしさを、彼らが教えてくれた。