縞馬は青い

縞馬は青い

映画とかドラマとか、好きなもの

福岡旅とアンジュルム遠征

5月6日と7日に福岡へ行った。7日に博多の会場で行われるアンジュルムのコンサートを見るのがビッグイベントで、その前後に観光をかましていく素晴らしい自作ツアー。東京の会場でやっている公演に行ってもいいのだけど、こういういわゆる遠征っていうものをずっとしてみたかった。今回の福岡アンジュルム遠征を提案してくれたのは恋人のセシル(仮称)。セシルはずっとアンジュルムが好きで、僕はハロプロ全体をかなり幅広く応援してるからどのグループでも見たくて、結果的にゴールデンウィークアンジュルムの福岡公演に行くことになった。他のグループ(つばきファクトリー)の東京での公演にも申し込んでいたけど人気で取れなかったから、地方公演に手を出してよかったなとめちゃ思う。そんで行った。とりあえずいっぱい食べた。まずはその話から。

もつ鍋の正解知らないけど絶対、酢醤油でしょ

6日の11時ごろに福岡空港に到着してまず行ったのが、空港から車で5分くらいの近場にある「牧のうどん」。うどん屋。セシルのお姉ちゃん曰く、めっちゃうまいらしい。ごはんなんて、めっちゃううまい以外に言いようがない。その言葉を信じた。福岡に何店舗かある牧のうどん。数あるトッピングの組み合わせの中でも「肉ごぼううどん」(すき焼きっぽい味付けの牛肉とごぼう天がのっている)が最高とのことでそれを食べた。めちゃくちゃ最高にうまかった。すき焼き味ってなんでこんなにうまいんだ。我が家は父親がすき焼き大好きにも関わらず母と姉があんまりすき焼きのことをよく思ってなくて、父親の誕生日くらいにしか食べられないすき焼き。僕は好き。その少ないパイから女性はすき焼きが嫌いなものなんだとずっと思ってたけど、それは間違いらしい。セシルもおいしそうに食べていた。職場からいいカメラを拝借したためいい写真も撮れてる。

その日の夜に「とりかわ粋恭」という焼き鳥屋で食べた「とりかわグルグル巻き」という食べ物もおいしかった。これは会社の社長がおすすめしてくれたやつ。その名のとおり鶏皮を串にグルグルに巻いて、3日くらいかけてじっくり焼いたり乾燥させたりして旨味を閉じ込めているらしい。焼き鳥はタレ派で、この店はたぶん塩しかなくて、これはタレだともっとおいしい可能性もあると思ったけど、タレで出してるお店も結構あるらしい。リサーチ不足。あと「笹身しぎ焼き」という串もうまかった。ささみをレア焼きしたやつをわさび醤油につけて食べるタイプで、マグロの刺身みたいにさっぱりしつつ肉感もあって初めておいしいと思ったささみだった。焼酎が濃くて2杯のウーロンハイで完全に酔った。屋台にも行って明太たまご焼きを食べた。お目当ての「小金ちゃん」は10人くらい並んでいたから、諦めてその横の屋台に入った。普通においしかったし、屋台は涼しくていいなぁ。天神あたりを歩いているときに仮面ライダーがいた。かっこよく街を闊歩する後ろ姿しか捉えられなかった。

2日目のお昼はチキン南蛮。チキン南蛮って宮崎じゃなかたっけと思いつつ、「チキンナンバン タカチホキッチン」はその本場宮崎の味をお届けしているお店だった。鶏肉が驚くほどジューシーでおいしかったなぁ。衣の食感がめちゃくちゃ独特で何にも形容できなかった。すごいサクサクってわけじゃなくて、油っぽいベチャベチャでもなくて、なぜか肉と一体化していた。擬音で表すなら、シニシニ。自分らしさを追求した服を纏っているかっこいい人みたいな鶏肉と衣とタルタルソースだった。

お昼過ぎに公演を見て、夜はもつ鍋を食べた。いろいろお店を調べる中で見つけたのは「もつ幸」。酢醤油につけて食べるこの店のスタイルがさっぱりしてそうでよかったのと、〆のちゃんぽんに胡麻を大量にふりかけたやつがさらによさそうでここに決めた。初めて食べたもつ鍋は想像以上に自分好みのお味だった。酢醤油がよすぎる。心は一生食べていたかったけどお腹だけはいっぱいいっぱいになってくる感じが無情だった。もつ鍋の正解はしらないけど、絶対これがいいと思う。

もちろん食べてるだけでなくていろんな場所にも行った。マリンワールド海の中道、糸島の森の中にあるカフェ(人に教えたくないくらい素晴らしい)、桜井二見ヶ浦大濠公園、天神〜薬院あたりの古着屋。

大濠公園の近くに「Linde CARTONNAGE/リンデ カルトナージュ」という手紙と文房具のお店を見つけて入ってみると、とにかく万年筆とインクと印刷と紙を愛する店主のお兄さんがいて、一つひとつ熱く語ってくれた姿が忘れられない思い出になった。万年筆って高級なイメージがあるし普段使いするには使いづらいんじゃないかという思いもあったけど、店主はもっとカジュアルに使ってみてほしいと言っていて、ほしいと思いつつ、でもその場では踏みとどまった…。海外の映画とかを見てると万年筆にインク入れて手紙を書いてるシーンとかあってかっこいいと思うのだけど、まだいまいち、例えば取材中のメモにそれを使えるのかというとわからない。使ってみたい。万年筆は買えなかったけど何か記念に持って帰りたいという思いもありつつ、印刷業も手がける店主がこだわるリゾグラフプリントで最高にクールなイラストを刷ったポスターに惹かれておみやげにした。Toyamegという福岡を代表するイラストレーターさんらしい。福岡のところどころで見たヤシの木、ハワイ語で書かれた「ココナッツの家」という文字、バカンス感が胸躍るのと、とにかく色の出方とアナログ的な掠れた質感がいい。折れないように雑誌に挟んで大事に持って帰った。何か一つのことに対してものすごい情熱をかけている人が開いているお店を東京でももっと見つけて行ってみたいなぁと思った。

The ANGERME, BIG LOVE

2日目のお昼に行ったアンジュルム公演。旅の中にこういうビッグイベントを用意するのがこんなに面白いとは思わなかった。アンジュルムの単独コンサートに行くのはおそらく2018年の夏ぶり。ひなフェスとかではもちろん見ているけれど。作詞作曲をアンジュルム愛に満ちあふれた堂島孝平が手がけた「愛すべきべきHuman Life」という爆アゲ曲が最近生まれてしまって、何十回も見るほど大好きだったので、このタイミングでコンサートに行けるのも嬉しさ盛り盛りだった。ライブレポートというものが書けないので詳細に振り返ることはできない。でも、これまでに行ったどのコンサートよりも、おそらく強く記憶に残るものになった。それは福岡に来ているという特別感もあるのだけど、それ以上にあの会場の空間が愛おしすぎたから。リーダーの竹内朱莉さんが体調不良のために途中で不在となったことがこのライブの一番の事件であったことは間違いない*1。正直そのことにはびっくりしたし、タケちゃん大丈夫??の感情が大きすぎて落ち着いて見られない時間も多くあった。ただ、不在を補うリカバリーがすごすぎた。誰がどのパートを歌うか、明確に記憶している人にはあの光景がどう見えていたのだろう。その目を持っていた人も羨ましい。みんなの表情が結構見える席だったから、いろんな顔が見えた。不在になる前のタケちゃんの、強すぎるダンスと余裕のある表情(とてもその後体調不良になるとは思わなかった)。おそらくしんどいながらも一度また戻ってきたときの、今まで見たことがない悟りきったような表情。泣いてしまう上國料萌衣さんと佐々木莉佳子さん。つられる後輩たちもいれば、逆に勇ましく前を向くメンバーもいた。(なんとなくは予想できるけど真相はわからない)2分予定のMCを10分くらいまで延ばさないといけなくなったかみこは、咄嗟にじゃんけん大会を開催した。会場のファンたち全員を相手にじゃんけんし、最後のひとりになるまで続けた。そのひとりのことを「おめでとうございます!今日の主役はあなたです!」と言っているかみこを見てめっちゃ笑った。ユーモアが不安を一瞬で吹き飛ばす。コンサート中に何が起きていたのか、舞台裏ではどんな苦悩があったのか。彼女たちは何も見せることはないし、何も言わないし、終演後に更新された各メンバーのブログでも最小限の表現に留められていた。そのことをあの空間ではファンたちも誰もが推しはかり、想像し、ときに不安を覚え、しかしリカバリーする後輩たちに感動し、帰ってきたタケちゃんに大丈夫だと念を送り、ペンライトを振り、かっこよかったと拍手で伝え、最後にはすべての思いが合わさって会場に万雷の拍手が鳴り響いた。タケちゃんが戻ってきたときの「君だけじゃないさ…friends」も驚くほどそういうことを歌っている歌詞だったし、最後に全員揃って歌った「愛すべきべきHuman Life」はやっぱり素晴らしくて、これがアンジュルムアンジュルムがつくりだす空間が体現するBIG LOVEなのか…と泣きながら納得した。本当に来てよかったと思った。こういう体験があると、より一層好きになる。こういう時間、こういう空間を求めて生きていると実感するとき。夜に更新されたタケちゃんのブログを読んだ。ここしばらくはアンジュルムのコンサートにまた行きたいと思いつづける日々を過ごすと思う。何よりも遠征というものが楽しくてハマりそうだ。次は東北の方とか行きたいな。






*1:普段ないことだから「不在」についてこうして大袈裟に書いてしまうけど、それでも半分以上はタケちゃんも出ていて、そのどれもキレッキレでかっこよくてめちゃくちゃ心を掴まれたことも書いておかないとだめだ。