縞馬は青い

縞馬は青い

映画とかドラマとか、好きなもの

先週食べたカルチャー(20年7月1週目あたり)

先週観た映画、ドラマ、バラエティ、YouTube、ラジオの記録。いじめ加害者を描いた映画『許された子どもたち』とNetflixの『呪怨:呪いの家』にやられた。下に書いてないのだと、霜降せいやの影響で今さらMCバトルにハマってしまってる。言葉のあんな操り方ずるい。とりわけAuthorityが好きです。

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ダイアンのYouTubeチャンネル(『ダイアンのYOU&TUBE kissin’you ’85』)に夢中なのです。とくにコロナ自粛が明けたあとの3本の動画が素晴らしい。問答無用に笑ってしまう。関西のテレビでも昔からよく見ていながらダイアンの面白さって実はあんまりわかってなかったのだけど、“リモートジェンガ*1の企画なんかはユースケの駄々こねる感じとかそれに付き合ってあげる津田とのゆるふわで息のあった関係性が垣間見えて、ダイアンの良さってこれなのかもしれない、と思ったりした。ラジオ(よなよな)が抜群に面白いらしいんで、いつか聴いてみたい。

先週のカルチャー日記で、そろそろ聴き始めないとな、と言っていた空気階段の踊り場』TBSラジオ)をようやく。とりあえずPUNPEEが表紙の「QJ Vol.147」の踊り場特集ページを読んで、そこでまとめられていた恋愛ヒストリーにまつわる5週分だけをラジオクラウドで一気に聴いた。鈴木もぐらは番組のなかで「いま熱烈に恋をしている人」の話を突然し出し、その回の最後に電波を通じて彼女に告白する(2017.9.9→2017.9.17)。その様子を一歩引いたお笑いの目線で見ていた水川かたまりが、自身の恋愛話になると急に周りが見えなくなる、そのエグみが出るほどの人間臭さが彼らの魅力なのだろう。そのすべての軌跡がドキュメンタリーとして番組に刻まれているのだろうということが、かたまりが彼女にプロポーズする回(2018.10.12→2018.10.26)を聴いただけでなんとなく伝わってきてしまう。これは面白い。ある回で発せられる「でも後悔させてくれよな!って感じです」という言葉。こんなの聴くことになるとは思わなかったぞ……。

浅草に落語を観にいくという高等な遊びをしてきた。座席は現状の映画館と同じくひと席開け。お客さんもまだそんなに戻ってきていないのだろうな…という数だった。落語ってすごいのな。11時くらいに行けば16時半くらいまでぶっ通しで観れるみたい。さすがに長いし特段目当ての落語家さんがいたわけでもなかったので途中で出てしまったけど。なんかぜんぶ面白かったし、うわぁテレビ観てるみたいって感じですごかったんですが、とりわけ三笑亭夢丸さんの『庭蟹』が楽しかったなぁ。今度は神田伯山目がけて行きたい。

『美食探偵』が全9話を完走。4月開始の民放ドラマでは真っ先に最終回を迎えた。撮影開始時期が早かったりしたみたいだ。日テレ日曜10時半のドラマって今まで自分はお呼びでないというか、まったくハマるタイプの作品がなかったのだけどこれはめちゃくちゃ面白かったぞ。ストーリーは言うなれば『スターウォーズ』みたいな光と闇の戦いって感じで王道。特筆すべき内容はなくただただファンタジーな印象を持つものの、役者が中村倫也小池栄子武田真治志田未来など演技に安定感がある人が集まっていてストレスがない。そしてその演技派たちを押さえつけてしまうヒロインの小芝風花がまぁ毎回圧倒的なアクトを見せつけてくれて、観続ける意味がかなり明確になっていった。こっからめっちゃ売れてほしいな。

『ぼる塾チャンネル』で日光旅行のドライブトーク*2が上がっていた。喋ってることぜんぶがコンテンツになるなんて、物凄い素材量だな。いやはや、楽しい旅行のあいだもずっとカメラを回してくれて、それをエンタメとして消費させてくれて、彼女たちには多大なる感謝をしなければいけない。『空気階段の踊り場』もそうだろう。私たちは彼女たちの人生の一部を消費してしまっているという意識は、リアリティショーの勃興以後常に持ち続ける必要があると思う。初期のモーニングの話で盛り上がるあんりと田辺さんと、ついていけず自由に遊び出すはるちゃん最高だったな。なんか彼女たちの会話を聞いてたら昔好きだった『セレぶり3』(セレブになりたい女性3人がただだべってるシットコム)というドラマを思い出して、YouTubeでちょっと観てしまった。グータンヌーボとかもよく観てたし、女性の会話って飽きない。

ララチューン』宝塚記念企画*3。この週は「しもふりチューブ」でも宝塚記念企画があったけど(相変わらず最高!)、10万賭けて思わぬ結果になったニシダのイッてしまってる目がドキュメンタリーすぎる。「インターハイのハイタッチ」に爆笑。

YouTubeの話題が続きます。YouTubeばっか観てると過去にハマったエンタメとかがぶり返してしまったりする。赤西×錦戸のYouTubeチャンネル『No Good TV』佐藤健山田孝之をゲストに招いたワンナイト人狼動画*4がいくつか挙がっていて、めっちゃ観てしまうんだよな。まず佐藤健くんが人狼マニアということで一定のクオリティが担保されつつ、他も全員役者だから見応えが半端ない。実は人狼ゲームっていうコンテンツを僕は黎明期の頃からずっと好きで、どっちかっていうと自分がやるよりも上手い人のやつを観るのが好きなのだけど。なかでも麻雀プロたちがやる人狼が大好きだった記憶。

渋谷HUMAXシネマズで『許された子どもたち』という映画を観た。この映画は傑作とか駄作とかの言葉で評価するのは難しい。でもそれなりに多くの人に観られるべき作品だと思うので、興味がある人は観てみてほしい、と言いたい。監督の膨大な研究量(エンドロールで流れる参考文献の数はもはや論文の領域)と、その思考の先を映画で追究しようとする圧倒的な熱量を帯びた、“いじめ加害者”を描く濃密な映画。普段目を逸らしがちなこういう現実はやっぱり映画館という空間でしか観られないから、ほんとうに観れてよかったと思う。ほとんどの登場人物が子どもなのだけど、その子どもたちの演技がめちゃうまくて没入させてくれる。とくに教室の討論のシーン。志向するところは坂元ドラマ『それでも、生きてゆく』に近いけど、テイストはかなりしんどいので観るのには元気と勇気がいる。そういえば濱口竜介『PASSION』の教室シーンも思い出した。悪意はどこから来て、どこへ行くのか。

しっかりと記録しておく必要があるのは、『魚座どうし』、『レ・ミゼラブル』、『もみの家』、『はちどり』、『許された子どもたち』と、2020年上半期の映画に多くの“子どもたち”が描かれていたこと。社会で生成された毒物が下のほうに沈殿し、爆発を強いられてしまう、子どもたちの映画が多くあったこと。上記に記した映画はぜんぶ傑作レベルの完成度が高い作品だった。

『あちこちオードリー』のハライチゲスト回、後半戦。ネタを作る側(若林・岩井)と作らない側(春日・澤部)の意見がぶつかり合う壮絶な回に。ネタを作らない側はもう漫才師ではなく“受取師”だ、とか言い出すあたりで普段から抱えてきた不満が止まらずだいぶヒートアップするのだけど、その様子は完全に夫婦喧嘩みたい。あのテンションで男性に不満をぶつける男性の姿を強く目に焼き付けておきたいなと、たぶん番組の趣旨とは違うところで勝手に勉強になった。

その若林が企画を持ち込んだというアメトーーク』“小物MC芸人”。いやぁ、これは面白すぎて笑いすぎて疲れた。特番がレギュラー化しそうになるときには必ずアンミカがゲストにやってきて、「元彼がスパイだった」話をしてくれるという小物MC芸人のあるある現象。これを“アンミカ・スパイリーチ”とネーミングした川島さんが天才でした。

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続けて観た先週の『テレビ千鳥』は一転してアメトーーク!反省会」企画。はんにゃ金田とアルピー平子が登場し、アメトーークでのまじでグロすぎるスベりシーンを再検証していくという地獄のような番組だった。でもこれができるのって本当に千鳥しかいないよなっていつも感心してしまう。テレビ千鳥でも相席食堂でも反省会企画が成立するのは彼らのツッコミ力があるからだろうし、元より相席食堂は人が失敗してちょっと恥ずかしいと思ってるところを千鳥がツッコむことで笑いに変える番組。人がつまずいたときに救済を与えるのが千鳥のお笑い。今回の企画もめちゃくちゃ体力が必要だっただろうけど、金田と平子は結果的にすごく面白くなっていたので、千鳥はほんとにすごいなって思った。

『MIU404』の第2話。あぁ、やっぱりこのドラマ結構キツい可能性が出てきた。カメラのピントの合い方に違和感があったり、顔のアップをあえてだろうけど画面の端に持ってきたり、ちょっとしたところでノイズが多くて見づらい。なんで警察の物語にしてしまったのだろう。ツッコみどころも気になってしまうから観ているのが少ししんどい(期待値が高すぎるが故の指摘であって、間違いなく面白い水準には乗ってる)。

きみの鳥はうたえる』の三宅唱が監督したことでも話題を呼んだNetflixオリジナルドラマ『呪怨:呪いの家』が公開されていて、これはビンジウォッチしてしまうほどに引き込まれた。と言っても第4話までをまず一気見して、そのときにはもう深夜2時くらいだったから、これは全6話観終えてしまうと寝れないかもしれないと思って次の朝に残りの2話を観たのだった。それくらい怖がりでJホラーなんてほぼほぼ観たことがないくらいだったのだけど、30分×全6話という気軽さもあって一瞬で観てしまった感じ。呪怨シリーズももちろん初めて。その原点をめぐる話ということはあれど、話は全然追えた。

本作、もちろん怖さもあるけど、それよりも惨さ、グロさのほうが強い気がする。園子温のグロ映画とかのほうがテイストは近いんじゃないだろうか。こういうホラー映画を評するときに「心霊的な怖さというより人間的な怖さがあって……」とかよく言うけれど、それともまた違う、人間の本質的な邪悪成分も垣間見える。第1話のあるシーン(猫)に象徴的なように、本作は「共鳴」の物語なのだろう。悪意は共鳴し、連鎖し、呪い、怨念となって蠢いていく。普段ホラーをまったく観ない&呪怨のストーリーを1ミリも知らない僕個人からは、悪意の伝染という意味で『恐怖分子』を、時間・空間の融解という点で『インターステラー』を思い浮かべたりもした。そういう豊かさも込められている。グロ耐性が無い人に加えて、とりわけ女性が観るのはキツい作品なのだろうなということが予想できる。それは第1話からして明らかで、とても危険な作品だということは言っておきたい。三宅作品もっと観てみよう。*5

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ハロプロソロフェス!』をCSテレ朝チャンネルで。ハロプロメンバー52人が、それぞれに過去の膨大なハロプロ楽曲アーカイブのなかから1曲を選び、練習して披露するという企画。ハロプロ研修生の実力診断テストに似ているようで、独特の緊張感がメンバーの表情からうかがえた。5時間ぶっ通しの番組を飽きずに観続けられたのだけど、なかでもBEYOOOOONDSの平井美葉さんのパフォーマンスが半端なくかっこよかった。平井美葉さんと言えば「ニッポンのD・N・A」という楽曲のイントロラップの印象が強くて、歌もダンスも卒なすこなしてるようなイメージ。もちろんダンスのレベルはハロプロ内でも随一なのだけど、ちょっと抑えてんじゃないの?ってくらい、空手のように型をはめていくダンスにちょっとだけ物足りなさも感じていた(僕の見方が悪いとしか言いようがない)。それが分かりやすく完全に爆発してしまったのが今回だった。こぶしファクトリーの「Come with me」を選曲。ジャニーズか宝塚歌劇的なフェロモンがだだ漏れでしたね。

 

今週食べたいカルチャー

PFF・オンライン映画祭』7/8(水)21:00〜 『あみこ』、『魚座どうし』トーク:山中瑶子監督×池松壮亮*6 上にも書いたけど2020年上半期の影の重要作『魚座どうし』を再び観れる機会がやってきた。『あみこ』も再確認して、山中監督の天才ぶりに打ちのめされたい。池松くんとのトークも楽しみ。

Hello! Project 2020 Summer COVERS ~The Ballad~』7月11日の中野サンプラザ回が当選したので難なく開催されれば久しぶりにライブへ行ける。これはハロプロメンバーハロプロ楽曲以外から選曲するバラードカバーライブ。これまた初めての取り組みだから楽しみたい。

よしっ都知事選行くぞ。

www.tbsradio.jp

*1:https://m.youtube.com/watch?v=8QGuOS5rchA

*2:https://youtu.be/JnKfl116-eg

*3:https://youtu.be/eRNZCjK47PE

*4:https://youtu.be/ea45slxxn7I

*5:毎回エンドロールで“神の子池”という北海道の景勝地が映し出されるのだけど、最近たまたま北海道道東の観光スポット!的な記事を書いていてよく目にしていたからハゲるほど驚いた。あの音楽もすごく不気味。

*6:https://pff.jp/jp/news/2020/06/pff_online2020.html